【看護師の仕事内容は?】職場別の役割やキャリアパスを詳しく解説!

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    にこ

    看護師の仕事ってとても幅広いんですよね。

    看護師がどんな仕事をしているのか、疑問を持つ人は少なくありません。看護師は、働く場所や役割によって仕事内容が変わる職業です。

    本記事では、看護師の主な役割から働く環境ごとの仕事内容、キャリアパスまで詳しく解説します。記事を読むことで、看護師の魅力や具体的な仕事内容についての理解が深まります。

    この記事を書いた人
    にこ

    ✔︎ 歴8年20代看護師

    ✔︎ 2回の転職を経験

    ✔︎ 救急医療⇒訪問看護⇒総合病院

    ✔︎ 人生たのしまなくちゃがモットー

    目次

    看護師の仕事内容

    看護師の役割は多様です。質問が多い准看護師との違いとともに解説します。

    看護師の主な役割

    看護師の主な役割は、以下のとおりです。

    • 患者の健康状態の観察と記録
    • 病状や治療方針の説明
    • 内服薬の投薬や注射の実施
    • 医療機器の操作と管理
    • 患者のケアとサポート
    • 医師の診療補助
    • 手術前後の準備とケア
    • 患者の家族への情報提供とサポート
    • 感染予防対策の実施
    • リハビリテーションの支援

    患者への直接的なケアや治療行為はもちろん、家族への説明やメンタル面のケアなど、重要な役割を担います。医師や他のスタッフを含む医療チームの中心です。
    » 看護師の種類とスキルアップできる資格の種類を解説!

    准看護師との違い

    看護師と准看護師では、免許の発行元や養成期間、業務範囲が違います。看護師免許は、国家試験に合格し、厚生労働大臣から交付される免許です。准看護師の免許は、都道府県知事が交付します。看護師の養成期間は通常3年以上かかるのに対し、准看護師は2年です。

    看護師としての基本的な業務や就業先の違いはありませんが、准看護師には以下に示す「できないこと」があります。

    • 自己判断による看護業務
    • 他の看護師への指示
    • 看護計画の立案
    • 管理職への昇進

    准看護師は、あくまで看護師の指示のもとに業務を行います。年齢や能力にかかわらず、看護師に対して指示を出すリーダー業務や、管理職への昇進はできません。

    看護師の具体的な仕事内容

    看護師が行う療養上の世話と、医師の診療補助について、具体的な仕事内容を解説します。

    療養上の世話

    療養上の世話とは、患者に対して行う以下のようなケアのことです。

    • 入浴、清拭、洗髪などによる清潔保持
    • トイレ誘導、オムツ交換などの排泄援助
    • 食事摂取の介助や嚥下困難への対処
    • 体位変換と寝たきり予防
    • 皮膚状態の観察と褥瘡(じょくそう)予防
    • 歯磨きなどの口腔ケア
    • 衣服の着脱の支援

    安全に関する環境調整も欠かせません。ベッド柵や転倒防止対策を講じることで、患者が安全に過ごせる環境を整えます。カウンセリングやストレスケアによる、患者の心の健康サポートも重要です。生活リズムの調整としての睡眠支援や日常活動支援も行います。

    療養上の世話を通じて、患者の快適で安全な生活を支えることが看護師の重要な役割です。

    医師の診療補助

    医師の診療補助として、以下のような業務を行います。

    • 診察の準備と器具の消毒
    • 診察中の医師への補助
    • 診療記録の作成と管理
    • 処置や治療の介助
    • 患者への説明と指導
    • 投薬や点滴の準備と管理
    • 検査の準備と補助
    • 緊急対応時のサポート
    • 医師の指示にもとづく治療計画の実行
    • 患者の症状や状態の観察と報告

    看護師は、医師の診療をスムーズに進行させる重要なサポート役です。医師が患者に集中できるように、裏方での準備や補助は欠かせません。検査の準備や緊急対応時のサポートも行い、医療チーム全体の効率と患者の安全を確保します。医師の診療補助は、看護師の専門知識と技術が求められる重要な役割です。

    【職場別】看護師の仕事内容

    看護師の仕事内容は、働く職場によって大きく異なります。以下では、主要な職場ごとの看護師の仕事内容について詳しく説明します。

    病院

    総合病院や大学病院では、24時間体制のシフト勤務が一般的です。内科や外科など、各科での専門的なケアを行い、急患対応や緊急手術のサポートも担います。看護師の活躍により、患者が安心して療養できるよう環境が整い、医師との連携で質の高い医療の提供が可能です。病院では、主に以下の業務を行います。

    • 入院患者のケア:バイタルサインのチェック、清潔ケア、食事・排泄の介助
    • 医師の診療補助:診察の補助、処置のサポート
    • 投薬管理:薬の準備と投与、患者の反応のモニタリング
    • 治療と処置:傷や手術後のケア、点滴・注射の実施
    • 患者・家族への説明と教育:病気や治療についての説明、退院後の生活指導
    • 緊急対応:急変時の迅速な対応、心肺蘇生法の実施
    • 記録と報告:患者の状態や治療の進捗をカルテに記録、他スタッフとの情報共有

    病院での看護師の仕事は多岐にわたり、それぞれが患者のケアと治療に直結しています。

    クリニック

    クリニックで働く看護師は日勤のみで、週末や祝日が休みの場合が多いです。診療科目に特化したケアを行い、内科や皮膚科、耳鼻科などで医師の診療補助や患者教育を行います。予防接種や健康診断を担当することも多いです。クリニックでは、主に以下のような業務を行います。

    • 外来患者の対応
    • 軽度な処置や検査
    • 健康診断や予防接種の補助
    • 電話や受付での応対
    • 診療報酬の請求業務の補助
    • カルテ管理や検査結果の説明
    • 清掃や消毒の実施
    • 医師との連携

    クリニックの看護師は、多岐にわたる業務をこなします。円滑に診療を進めるには、医師とのコミュニケーションと連携も不可欠です。

    訪問看護

    訪問看護では、看護師が患者の自宅を訪問して医療ケアを提供します。日常生活のサポートやリハビリテーションが主な業務で、高齢者や障がい者のケアが中心です。家族への介護指導や心理的なケアによって、家族が安心して介護にあたれるようサポートします。

    訪問看護師が患者の健康状態を観察し、医師に報告することで、異常の早期発見が可能です。薬の管理と服薬指導も重要で、自立が難しい患者でも適切な治療が受けられます。緊急時にも迅速な対応が可能です。訪問看護師は、多岐にわたるケアを提供することで、患者の生活の質を向上させる重要な役割を果たしています。

    介護施設

    介護施設としては、介護老人保健施設や特別養護老人ホームで働きます。介護施設での看護師の主な役割は、以下のとおりです。

    • バイタルサインのチェック
    • 投薬管理
    • 服薬指導
    • 入浴、排泄、食事の介助
    • 医療機器の操作や管理
    • 健康状態のモニタリング
    • 緊急時の対応
    • リハビリのサポート
    • 記録作成と管理

    入居者の健康管理や日常生活のサポート、リハビリサポートなどの医療的ケアを行います。利用者ごとに最適なケアを提供するには、介護士やリハビリスタッフとの連携が重要です。介護施設に看護師が常駐することで、利用者の安全を守ります。

    保育園

    保育園で働く看護師の仕事は、園児の健康管理です。急病やけががあれば初期対応を行い、病院への受診をサポートします。保育園看護師の役割は多岐にわたり、保護者への健康相談やアドバイス、健康教育を担当し、定期健康診断を行います。園児の健康と安全を守るために欠かせない存在です。

    日常の手洗い指導による感染症の予防対策や、発達状況の観察も重要な仕事です。保育士や他のスタッフと連携することで、園児が安心して楽しく過ごせる環境を提供します。

    特殊分野(手術室、ICU、NICUなど)

    特殊分野での看護師の業務は、一般的な看護業務とは異なる高度な専門知識と技術が必要です。特殊分野としては、手術室、ICU(集中治療室)、NICU(新生児集中治療室)などがあります。手術室の看護師は、手術前後の患者ケアから、手術中の器具の準備や医師のサポートまで担当します

    手術が円滑に進行するように、細心の注意と迅速な対応が必要です。緊急の処置や長時間の手術に対応するには、高い技術と集中力が求められます。ICUでは、重篤な患者のモニタリングと緊急対応が主な業務です。生命維持装置の操作と管理を行うため、技術的なスキルが必要です。

    患者の状態変化を察知する観察力が求められます。NICUでは、未熟児や病気の新生児に対する、集中治療と成長支援が主な業務です。専門的ケアが必要で、高度な知識と技術が要求されます。特殊分野ではチーム医療が重要です。

    医師や他の医療スタッフとの連携が必須であり、効果的なコミュニケーションが治療の質に直結します。特殊分野で働く看護師には、高い専門性と協調性が必要です。

    看護師の働き方

    看護師の働き方にはさまざまなスタイルがあり、働く場所によって勤務形態が異なります。看護師の働き方の幅は広いため、自分に合っているかを見極めながらキャリアを築いていくことが大切です。看護師の働き方について、以下2点を解説します。

    • 看護師の仕事着と仕事道具
    • 看護師の1日のスケジュール

    看護師の仕事着と仕事道具

    看護師は、効率的かつ安全に業務を行うため、清潔感のある白衣やスクラブを着て、足に負担が少ないナースシューズを履きます。迅速な対応をするために必要な仕事道具は、以下のとおりです。

    • 聴診器
    • 秒針付きの腕時計
    • ペンライト
    • ペンとメモ帳
    • 携帯用アルコール消毒液
    • ハサミやピンセット
    • バインダーやクリップボード

    仕事着と仕事道具は、看護師が効率的かつ安全に業務を行うために欠かせないものです。適切な装備を整えることで、看護師は患者に最善のケアを提供できます。

    看護師の1日のスケジュール

    看護師の1日は多忙です。特に業務の種類が多い、病院看護師の1日のスケジュール例を紹介します。勤務先によって変動しますが、目安として参考にしてください

    • 7:00:起床、出勤準備
    • 8:00 :出勤
    • 8:30 :夜勤からの日勤への引き継ぎ
    • 9:00 :患者のバイタルサイン測定、朝のケア
    • 9:30 :医師の回診の補助、指示受け
    • 10:00:投薬、処置、検査の準備と実施
    • 12:00:昼休憩
    • 13:00:患者のリハビリテーションや各種ケア
    • 15:00:患者の状態確認、バイタルサインの再測定
    • 16:00:家族への対応、患者の相談対応
    • 17:00:夜勤への引き継ぎ
    • 18:00:書類整理、カルテ記入
    • 19:00:退勤
    • 20:00:帰宅、食事、リラックスタイム
    • 22:00:就寝

    看護師の1日は多岐にわたる業務で構成されていますが、患者の療養を支える重要な役割を果たしています。忙しさの一方で、大きなやりがいを感じる仕事です。

    看護師のやりがいと魅力

    看護師の仕事には多くの魅力があります。医療現場の最前線で働く使命感も大きなやりがいです。看護師のやりがいと魅力について、以下の3点を解説します。

    • 患者とのつながり
    • 医療現場での貢献
    • キャリアアップと専門性の追求

    患者とのつながり

    患者との信頼関係を構築することで、患者の心のケアや健康状態の把握が可能です。患者の不安や疑問に対応することで、安心感を与えます。患者の家族とも連携して情報を共有すれば、退院後の生活も安心です。患者との強い信頼関係があるからこそ、適切なケアが提供できます。

    看護師として、幅広く患者の回復過程に関われるのが魅力です。退院時には心からの感謝を受けて、笑顔で患者を見送ることができるため、大きなやりがいと達成感が得られます。

    医療現場での貢献

    医療現場において、医師の診療補助や、迅速な対応が求められる場面のサポートが重要な役割です。緊急事態での処置や対応を行い、患者の命を救えます。医療の最前線で活躍することは大きなやりがいです。患者の状態を細かく観察し、医療チームに情報提供することで、より正確な診断と治療が可能です。

    看護師が患者や家族に対して病気や治療について説明することで、不安を軽減します。安心して治療を受けられる環境を作るのも、重要な役割です。医療技術の進歩に伴い、新しい治療法や医療機器に関わることで、やりがいを感じます。最新の医療技術を患者に提供できるようになり、医療現場での貢献度が高まります。

    幅広い役割をこなす看護師は医療現場で欠かせない存在であり、社会的な信頼度が高い魅力的な仕事です。

    キャリアアップと専門性の追求

    看護師としてのキャリアアップと専門性の追求は、仕事のやりがいや職場での評価につながります。専門看護師や認定看護師の資格があり、自己研鑽がスキルアップに直結するのが魅力です。がん看護や緩和ケアなど、特定の分野に特化したセミナーに参加することで、分野の最新情報が得られます。

    実務経験の積み重ねや同僚との知識共有も重要です。実務経験を積むことで、より深い理解とスキルが得られます。資格取得や専門性の追求によって、職場での役割が拡大し、新しいポジションへの挑戦が可能です。自己成長とキャリアの幅を広げられ、やりがいのある看護師人生を送れます。
    » 認定看護師になるには?基本の流れと活用すべき支援制度

    看護師のキャリアパス

    多岐にわたる看護師のキャリアパスについて、代表的なものを紹介します。

    専門分野へのキャリアアップ

    専門分野へのキャリアアップとしてわかりやすいのは、専門看護師や認定看護師の資格取得です。特定の分野での専門知識や技術を身に付けることで、高度な医療を提供する現場で力を発揮できます。教育研修プログラムに参加すれば、最新の医療情報や技術を学び、実務経験を積みながらキャリアアップが可能です。

    専門看護師の取得には、大学院への進学が必要です。大学院では、研究活動や学会発表を通じて、新たな視点が得られます。より高度な専門的知識を学び、実際の医療現場で役立てることが可能です。研究活動を通じて、自身の知識を広げるだけでなく、有力な情報ネットワークが構築できます。

    マネジメント職への昇進

    マネジメント職への昇進は、より大きな責任を持つことで自己成長が促進され、昇給にも直結するキャリアパスです。組織全体の動きを見ながら戦略を立てる能力が求められ、スキルや知識の幅が広がります。部下の指導や育成を通じて、チーム全体の能力を向上させる重要な役割です。

    マネジメント職として業務の効率化や改善策を提案し、リーダーシップを発揮することで大きく貢献します。コミュニケーション面では、チーム内外の連携を強化し、情報をスムーズに共有することが重要です。

    チームのモチベーションを向上させ、メンバーを引っ張る存在として、チーム全体のパフォーマンスを向上させます。責任とともに大きなやりがいを感じるポジションです。

    まとめ

    看護師の仕事は、患者の療養上の世話や医師の診療補助など多岐にわたります。病院やクリニック、訪問看護など、働き方の幅は広いです。自分の興味やライフプランに合わせて選択できる魅力があります。看護師は、患者とのつながりや医療現場での貢献が大きなやりがいとなり、キャリアアップや専門性の追求も可能です。

    看護師としての経験を積み重ねることで、多様なキャリアパスが広がります。
    » 看護師の転職事情と進め方、転職方法を解説!

    nurseholidaycamp

    看護師の休日キャンプを運営しているあいこです。 脳腫瘍の疑いを診断され人生楽しまなくちゃ♩ とキャンプ始めました! ブログの他にもYouTube・Instagram・Twitterで発信しているので覗いてみてね!

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