看護師やめたい…!もう無理。
看護師をやっていると誰でも一度は思ったことがありますよね。
人の命を預かり昼夜を問わず立ち仕事で働きまくる看護師はとてもハードです。仕事でインシデントを起こしたり、うまくいかず上司に怒られたり嫌なことが続くとしんどいですよね。
二度と看護師なんてやらない!!!
このような思いで退職や転職していく看護師が多いことが現状です。看護師資格を活かして働く場所はたくさんあります。
この記事を読むと次のことがわかります。
- 看護師を二度とやらない理由15選
- 資格を活かした転職先を探す方法
- 看護師を離れるメリット・デメリット
特に、病棟勤めに疲れ果てた看護師に向けて資格を活かした働き方を紹介したい!今感じている気持ちは看護師という仕事が嫌いなのではなく、職場の悪影響で『看護師なんてやめてやる』という気持ちが湧いてきているだけかもしれません。
正直、看護師やめるのもったいないです…!
働く場所を変えるだけで感じる世界は大きく変わるので悩んでいる方のちょっとしたヒントになると嬉しいです。
✔︎ 歴8年20代看護師
✔︎ 2回の転職を経験
✔︎ 救急医療⇒訪問看護⇒総合病院
✔︎ 人生たのしまなくちゃがモットー
看護師二度とやらないと思った理由15選
看護師を二度とやらないと思った理由はズバリこれです。
➀人間関係に疲れた
看護師の世界ってなんでこんなに人間関係が複雑なんでしょうね。人間関係がギスギスした職場ではストレスが大きくずっと働いていく気になれません。
人間関係に疲れて「もう看護師やめたい」って思う人がとても多いです。
②夜勤がきつい
これまでの看護師生活で何度「夜勤行きたくない」と思ったことでしょう。生活リズムは崩れるし、肌はボロボロなるし、疲れが全く取れないですよね。
家族がいると生活リズムは合わないし、夜勤明けに子供と余裕をもって触れ合うなんて体力的にきつい…。
特にママ看護師は、夜勤が合わず保健師に転職する人や日勤のみのクリニックで働く人が多い印象です。
③給料が見合っていない
看護師ってよく「給料良いよね。」と言われますが、それって…夜勤手当ありきの話です。
夜勤が無かったら手取りめちゃくちゃ少なくなりますよね。仕事はハードで体力勝負、患者対応に人手不足による業務量の増加…
明らかに給料が見合っていません。夜勤、残業、人の命を預かる責任の重さなど肉体的にも精神的にもストレスを感じる中で、給料が増えないのはとてももどかしいですね。
④いじめやパワハラを受けた
業界の恥ずかしい話でもあるのですが、看護師の世界はいじめやパワハラが多いです。
威圧的な上司やお局看護師からの問い詰め、同僚からの陰湿ないじめなどで悩みを抱え退職・転職していく看護師が多いです。いじめやパワハラがある職場で働いていても自分の身を壊すだけで良いことはないのでサッと辞めることも大事だと思います。
⑤仕事量が多すぎる
近年、看護師の業務量がどんどん増加してきていませんか?圧倒的な人手不足から一人当たりの仕事量が毎年増えているように感じます。
退職・転職していく人が多い中できちんと人員補填されればよいのですが、なかなかされず職場に残った看護師に負担が加わります。その結果、仕事量の多さに嫌気を感じ看護師を辞めていく人も多いです。
⑥前残業・後残業がイヤ
情報収集という名の前残業、看護記録という名の後残業が多い職場は要注意です。サービス残業はほとんどなくなってきましたが、残業はまだまだ多いですよね。日勤なのに残業で退勤が20時近くになることもしばしば…
残業をしたくない人にとっては急な残業は苦痛でしかないです。残業のない職場を求めて退職・転職する人もいます。
⑦責任に耐えられない
看護師の責任はとても重大です。人の生命・健康に大きく影響するからです。
役職があがるにつれて責任がどんどん大きくなり耐えられずに病棟を辞めていく看護師をたくさん見てきました。また、看護師長がいつもピリピリしているのは責任と医者からの圧力の影響が原因です。
どこの職場どんな仕事でも責任は付いてきますが、責任が大きすぎると働きづらいですよね。
⑧インシデントが怖い
看護師が最も恐れているもの…それは『インシデント』いわいる医療ミスですね。
患者の命に関わることなので恐怖しかありません。ミスは起こしたくありませんが、人間にミスは付き物です。ここだけの話、わたしもインシデントを起こしたことがあり今でも恐怖と戦っています。
一度起こしてしまうと不安で不安でしかたないですしトラウマです。仕事終わりに職場から電話がかかってくると毎回ゾッとします。医療ミスやインシデントに対する恐怖から看護業界から離れる気持ちとても分かります。
⑨希望通りに休みが取れない
翌月のシフト表を見ることが楽しみな看護師は多いのではないのでしょうか。休みたい日に仕事が入っていたら最悪…
有休取ればよいかと思っても、先輩が先に取得していたり忙しすぎて取れる雰囲気じゃない時ってありますよね。希望通りに休みがとれるかは働きやすい職場に大きく影響します。
有休が付与されていても希望通りに取れないと意味ないですからねぇ…
⑩患者から暴力・暴言を受けた
病気と闘っている患者は思い通りにいかなかったりすると看護師に対して暴力や暴言を行います。理解できないことはないんですが、看護師も人間なので毎回されるとイヤですよね。
看護師を長年やっていると耐性が付いてくるのですが、暴力・暴言のない職場で働きたい人にとっては苦痛でしかないです。
⑪頑張りを評価してもらえない
がんばって当たり前。全てできて当たり前。みんなもやっているんだから。
この3拍子が揃って全く頑張りを評価してもらえないことが多い看護師業界。いつもの頑張りがお給料やボーナスに反映されると嬉しいんだけどなぁ。
⑫委員会や勉強会が苦痛
仕事終わりの委員会や勉強会が苦痛すぎました。ただでさえ業務で疲れているのにやってられないですよね。時間外勤務扱いしていないことが多くモヤっとすることが多々あります。
担当を任せられたときは嫌でしかたなかった。
⑬やりがいを見失った
病棟勤めで長年働いていると同じルーティーンが続きやりがいを見失うことがあります。働き続ける3大要素は給料・人間関係・やりがいです。この中の1つでも欠けると仕事を続けることがイヤになってきます。
やりがいを求めて今の職場から去っていく人や違った業種に転職していく人はとても多いです。
⑭医者との関わり方が難しい
ドクターって独特な人多くないですか。(個人的感覚)特にプライドが高い人が多いこと。
簡単なことも難難しく伝えるし、分かりづらく伝えることある。親しみやすい先生もいるのですが、合わない医者とはとても働きづらい。先生によって人に対する好き嫌いもあるし関わり方ってとても難しい…
⑮違う職業に挑戦したい
もう看護師なんて絶対しない!と心に決めた人は全く違う職場に転職する人がほとんどです。
- 公務員(保健師)
- WEB制作会社
- 会計事務所
わたしの周りには上記のような職業に転職した人がいましたね。転職した人は揃って「自分のしたいこと」への道を選んだ!といってました。自分の心と向き合ってやりたいことを求めて違う職業に挑戦してもよいかもですね。
看護師二度とやらない!得られる3つのこと
悩みに悩んでいる看護師をやらない効果はとても大きいです。
【看護師を辞めて得られる3つのこと】
- 人間関係の悩みから解放される
- プレッシャー・ストレスが無くなる
- プライベートが充実する
ストレスであふれる看護師の世界を抜け出すと身も心もスッキリします。
人間関係の悩みから解放される
看護師の悩みランキング1位は「人間関係」と個人的に思っています。病棟の人間関係って独特ですよね。お局がいたり、めちゃくちゃ厳しい師長がいたり、意地悪な先輩がいたり…
どんな職種でも人間関係の悩みはあると思いますが、特に医療現場はひどい。
ただでさえ仕事がハードで疲れ果てているのに人間関係の悩みが加わると「そんな職場ではもう働きたくない」って気持ちになります。人間関係に疲れ辞めていく看護師はとても多いです。
看護師の世界から離れることでこれまで味わってきた人間関係の悩みから解放させることでしょう。
プレッシャーやストレスが無くなる
人の命を預かる看護師が受けているプレッシャーは計り知れません。インシデント起こしたらどうしよう、医者からの要求が高いなど日々のストレスもとても大きいです。
看護師を辞めることでプレッシャーやストレスから解放され心にゆとりを持った生活をできます。仕事で悩んでいる人は一度現場から離れてみるとよいかもしれませんね。
プライベートが充実する
看護師の悩み・プレッシャーやストレスから解放されるとプライベートがとても充実します。
- 家族との時間を楽しめる
- 休みがとりやすくリフレッシュできる
- 読書したりジムに行くなど余裕ができる
不規則だった生活リズムが安定し、時間的余裕と精神的余裕ができこれまで以上にプライベートが充実することができます。
看護師二度とやらない!失う3つのこと
- 安定した収入源
- 社会的信用
- 看護スキルと経験
安定した収入源
看護師の仕事を辞めるということは収入が無くなるまたは減ってしまうことになります。年代別平均年収を見てみると看護師は恵まれている方です。
お金がすべてではないですが、医療現場から離れることで安定した収入源を失います。
社会的信用
看護師の社会的信用は高いです。
肩書があるだけで世間からの印象はとてもよくなります。
例えば、住宅ローンを借り入れする際など社会的信用と安定した収入が金融機関に認められ審査がスムーズに通りやすいことなどがあげられます。
看護師スキルと経験
現場から離れると看護スキルが鈍ってしまいます。日々行っている何気ない業務も久しぶりにすると緊張するものです。
これまでの経験で積み上げてきたスキルも長期間離れることで一気に失う可能性があることを頭の片隅にいれておきましょう。
二度とやらないほうがいい看護師の特徴3選
実は看護師に戻らない人って多いんです
潜在看護師とは、看護師免許を持ちながらも現在は看護職に従事していない人々を指します。厚生労働省のデータによると、全国に約71万人の潜在看護師が存在しています。これらの潜在看護師の多くは、家庭の事情や育児、介護などの理由で看護職を離れていることが多いです。
次の潜在看護師数データをご覧ください。
年代 | 潜在率(%) |
---|---|
25歳未満 | 13.02 |
25~29歳 | 25.00 |
30~34歳 | 25.84 |
35~39歳 | 34.15 |
40~44歳 | 22.24 |
45~49歳 | 24.70 |
50~54歳 | 14.92 |
55~59歳 | 28.48 |
60~64歳 | 49.18 |
65歳以上 | 65.65 |
全年代平均 | 28.37 |
データを見てみると10人に約3人は看護師現場から離れていることがわかりますね。特に子育て世代の35~39歳と退職後の60歳以降が潜在率が高い結果となっています。
また、就職したての25歳未満では潜在率が約13%と低いですが、それ以降は20%越えとなっており看護師現場から離れる人が意外と多いことに気づきます。二度と看護師現場に戻ってこない人もいるのが現実です。
看護師を二度とやらないほうがよい人の特徴は次のとおりです。
- 精神的・身体的に受け入れられない人
- 看護師の仕事が好きじゃなくなった人
- 家族との時間を大事にしたい人
精神的・身体的に合わない
看護師をやっていて精神的に病んでしまったり身体的にしんどい場合、今後ずっと働き続けることが大変になります。特に心の病気の場合、一度壊れてしまうと治るまでに多くの時間を要します。治ったと思って仕事復帰しても再発しやすいです。
原因で身体や心の不調原因が看護師の仕事である場合、今感じている『看護師なんて二度とやらない』という考えを大切にして自分自身を守りましょう。
【心の病気の初期症状】
- 何をするのにも元気が出ない
- なんだか眠れない
- 休みの日でも仕事が気になる
- ため息ばかりでる
このような心の病気の初期症状がでていないかセルフチェックしてみてください。
看護師が好きじゃなくなった
看護師として働いていると…「あれ、わたしなんで看護師になったんだろう?」と考えてしまうことありますよね。好きで看護師になったはずなのに業務におわれて嫌いになりそうになるときが多々あります。
最終的に看護師が合わない・看護師の仕事が嫌いになったという方は、自分のやりたいことや好きなことを仕事にする道に進むことも良いと思います。
今は「看護師二度とやらない!」と思っていてもまた看護をやってみたいと思うときが来るかもしれません。看護師免許があればいつだって戻ってくることができます。
今の気持ちに素直に答え自分の道を進むことはとてもステキで大事にしてほしいです。新しい道に進むことで違った世界が見れることで豊かな人生にできると思いますよ。
看護師やめるのもったいない!
看護師をやめたくなる気持ち分かります。ただ、その原因は職場にあるだけかも。職場や働き方を変えることで環境を大きく変えれます。看護師やめるのもったいないです!次のような働き方はどうでしょうか?
- 訪問看護師
- 産業看護師
- 保育園・学校
- 単発バイト
- 整形外科クリニック
それぞれ紹介します。
看護師資格を活かしたおすすめの仕事
訪問看護師
ママ看護師や自分の時間を大切にしたい看護師におすすめしたい仕事No.1が訪問看護師です。
- 夜勤や残業がほとんどない
- 自分のペースで働ける
- 患者に寄り添った看護ができる
病棟勤めで疲れ果てている人は一度訪問看護の世界に進んでみて欲しい。全然世界観異なって働き方も違います。1人で行う業務が多く人間関係の悩みから解放されます。
以下の記事で、実際に訪問看護師として働いた記事をまとめているのでよかったらあわせて読んでみてください。
産業看護師
採用数は少ないですが、大企業や工場で働く産業看護師もとても人気です。社内の健康管理部門や医務室、健康管理室など、社員の健康管理を行います。
企業の勤務体制に合わせる形なので夜勤もなく平均年収も450~500万円と良いです。収入と仕事のバランスを取りたい人におすすめの職場です。
保育園・学校
子ども好きにおすすめの職場が保育園・学校です。特に小児科勤務経験ある方は採用されやすいです。
- 日々の健康チェックや検温
- ケガ・病気の応急処置や保護者連絡、受診の付き添い
- 内服が必要な園児の服薬管理・指導
- アレルギーのある園児への対応 など
この他にも事務作業などがありますが、本格的な医療行為はほとんどないことが魅力の1つです。
単発バイト
雇用されてまで働きたくない人や月数万円稼げたらよい人には、単発バイトがおすすめです。
- 老人ホームでのお手伝い
- イベント看護業務サポート
- 訪問看護の単発バイト
看護師の単発バイトは時給1500円以上が多く、月数回入るだけで数万円は稼げます。もっと効率よく稼ぎたい人は夜勤のみの単発バイトもあるのでぜひ求人を一度チェックしてみてね。
整形外科クリニック
意外と穴場なのが大きな手術もなく夜勤もない整形外科クリニックです。
- 日常生活動作のリハビリ
- シーネ固定・包帯固定
- 看護記録の事務整理
簡易的な手術はするものの大きな手術は紹介状で対応するような整形外科クリニックはとてもおすすめです。基本的に残業もなく夜勤もなく休みも決まっているため働きやすい職場の1つです。
看護師を辞めずに続ける2つのメリット
何度も看護師辞めたいと思うことはあっても2つのメリットが大きいです。
安定した給料
正社員看護師を続ける理由は給料・ボーナスが安定しているからです。そんなこと誰でもわかりますよね。ただ、看護師を辞めると手取り収入が減る可能性が高いということを再認識してほしいです。
実際にはじめての転職をしたときに訪問看護と単発バイトの掛け持ちで正社員看護師から離れた時期がありました。
- 働いた分だけの給料
- ボーナスなし
- 前年度税金、国民保険料の支払い
これまで病院が支払ってくれていた給料・ボーナスから離れ、税金・国民健康保険料などを自分で支払うことでいかに正社員看護師が安定している職か痛感しました。
看護スキルと経験の向上
看護師現場は常に戦いと勉強の場です。嫌なことが多いことが多くても学ぶことはそれ以上に多いと思っています。看護スキルと経験を向上できることは大きなメリットです。
何事もブランクが開いてしまうとスキルは鈍ってしまいます。毎日やっているからスムーズに対処できますし、知識もアップデートされていきます。一度現場を離れてしまうと再度病棟に戻る際に不安と恐怖が出てくることでしょう。
看護師やめたい!って思ったら…
それでも看護師やめたい!気持ちが変わらない時は一度現場から離れてみましょう。
- 安定したメンタルが手に入る
- 冷静になってやりたい仕事を考えられる
- 人間関係をリセットできる
心や体を壊してまで働き続ける必要はないと思っています。自分の身を守るために離れることも選択肢の1つとなります。もし、また看護師として頑張りたいと思ったらいつだって戻ってくることができます。看護師免許は就職に最強の資格だからです。
看護師免許は最強!いつでも仕事を探せます
一生懸命勉強して実習も乗り切って取得した看護師資格は再就職に困らない最強資格です。今は看護業界から離れたい気持ちでいっぱいかもしれませんが、仕事を探すとなったときの看護師免許ほど心強い資格はありません。
どの業界も人手が不足している状況で特に看護師は引く手あまたです。いつ仕事を探しても求人が多数掲載されおりこれまらますます看護師の需要は高まっていくことでしょう。
一度看護師の世界から離れたとしてもいつでも戻ってこれます。病棟で働きたくなければ全く違う職場を探しても良いと思います。
まとめ|二度とやらない!今の職場が合わないだけかも…
毎日ハードな仕事に追われ人間関係はギスギス。看護師の悩みは尽きないもの…。
塵積もった悩みがあふれ出したとき「もう看護師なんて二度とやらない!」と投げ出したくなる気持ちとても分かります。そんなときは深呼吸をして看護師目指していたころの気持ちをソッと思い出してみてほしい。誰にでも目指していた理由があるはずです。
今、あなたが看護師なんて辞めたい!って思っている原因が「看護師の仕事」にあるわけではなく職場の人間関係や給料・待遇面などであれば、それは職場に原因があるのかも。
看護師免許は最強で資格さえあれば誰も働く場所を変えることができます。職場次第で働きやすさや待遇は全然違います。環境を変えるだけであなたの悩みがスッと軽くなる可能性を秘めています。
一度、今の職場を離れてみて自分に合った職場を探してみてはいかがでしょうか。
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