看護師として転職活動を始める際、職務経歴書の書き方に悩む方は多くいます。職務経歴書は履歴書と異なる役割があり、効果的にアピールできる内容を書くことが必要です。この記事では、看護師の職務経歴書の基礎知識や書き方のポイント、職種別の例文を紹介します。
最後まで読めば、経験やスキルを最大限に活かした職務経歴書を作成する方法がわかります。職務経歴書の書き方を学べば、転職活動でのアピール力を大幅に向上させることが可能です。アピール力をつけて転職を成功させましょう。

✔︎ 歴8年20代看護師
✔︎ 3回の転職を経験
✔︎ 田舎病院⇒訪問看護・単発バイト⇒美容クリニック⇒総合病院
✔︎ 人生たのしまなくちゃがモットー
職務経歴書の基礎知識

職務経歴書は、応募者の職務経験やスキルを伝える重要な書類です。採用担当者が応募者の能力や適性を評価するための参考資料として使われます。履歴書は基本的な個人情報や学歴、資格を記載するのに対し、職務経歴書は職務内容や実績、スキルを記載する点で異なります。
職務経歴書の役割と重要性
職務経歴書は、採用担当者が応募者の実績や能力を把握するために必要です。職務経歴書は面接時の質問にも使われます。自己PRやキャリアの方向性を示すことで、応募者の魅力を効果的に伝えることが可能です。
採用担当者は職務経歴書を見ることで、応募者がどのような業務を担当し、どのような成果を上げたのかがわかります。職務経歴書の完成度は、採用の可否に大きな影響を与えます。
職務経歴書の作成は、自分のキャリアの振り返りや棚卸しにも効果的です。履歴書よりも詳しく職務内容や成果、スキルを記載するためです。職務経歴書の作り込みにより、応募者の価値を最大限に伝えられると、転職成功につながります。
履歴書との違い

履歴書は、基本的な個人情報と職歴の概要を記載する書類です。一方で、職務経歴書は具体的な職務内容や成果を詳細に記載する書類です。
履歴書は基本的に定められたフォーマットを使う必要がありますが、職務経歴書は基本的に自由形式です。履歴書は転職活動では必須の書類ですが、職務経歴書は応募先によっては提出不要の場合もあります。履歴書は簡潔にまとめる必要がありますが、職務経歴書はわかりやすく詳細な記述が必要です。
履歴書と職務経歴書は、内容と用途が異なることを理解しておきましょう。
» 看護師向けの履歴書の書き方とポイントを解説!
基本ルールと提出方法
職務経歴書を作成する際には、基本ルールと提出方法を守ることが大切です。基本ルールを守らないと、応募先に対してネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
職務経歴書作成に関して守るべき基本ルールは下記のとおりです。
- A4サイズの用紙
- パソコンで作成・印刷
- フォントの統一
- 適度な余白
- PDF形式で提出
- 応募先の指定に従うこと
- 締め切り厳守
- 履歴書を同封
看護師の職務経歴書の書き方

看護師の職務経歴書は、採用担当者に自分の経験やスキルを正確に伝える重要な書類です。下記項目を記載すれば、採用担当者に伝わりやすい職務経歴書が書けます。
- タイトル・日付・氏名
- 職務概要
- 職務経歴
- スキル・経験
- 保有資格
- 自己PR
タイトル・日付・氏名
「職務経歴書」とタイトルを最初に記載し、続いて日付と自分の氏名を記入します。日付は作成日時点の日付を記載しましょう。
タイトルや日付、氏名は1番最初に目に入る項目なので、記載ミスがあればネガティブな印象を与えてしまいます。ネガティブな印象を与えないためにも、正確に記載してください。
職務概要
職務概要には下記項目を記載しましょう。
- 現職の勤務先
- 所在地
- 勤務期間
- 担当した科や担当病棟
- 職務内容の概要
勤務先の名称と所在地は「〇〇病院、東京都」と表記し、勤務期間は「2020年4月から2024年3月」と具体的に記載します。担当した診療科や病棟は「内科病棟」や「小児科」などと記載してください。
職務内容の概要は200〜300文字で簡潔に記載しましょう。長文になりすぎないように注意してください。ポイントを押さえて書くことで職務経験が明確になり、採用担当者に理解してもらいやすくなります。
職務経歴の詳細

職務経歴の詳細は、自分が経験した職務の詳細を時系列を含めて記載します。具体的な業務内容や担当患者数、使用した医療機器などを記載することで、専門性やスキルの把握が可能です。内科や外科、ICUなどの担当科や役職があれば必ず記載しましょう。
患者の満足度向上や業務効率化の実施など、具体的な成果を数字を使って示すことで実績を証明できます。チームリーダーや後輩指導の経験もアピールポイントの1つです。使用した電子カルテや看護支援システムの種類、患者ケアの詳細についても記載しましょう。
実際の職務経験の情報を詳細に記載すれば、採用担当者に良い印象を与えられます。
活かせるスキル・経験
現職までに得たスキルや経験は、転職におけるアピールポイントの1つです。特に転職後も活用したいスキルや経験は、記載漏れがないように注意しましょう。
職務経歴書に記載すると良いスキルや経験の一例は、下記のとおりです。
- 臨床試験での実務経験
- チームワーク力
- コミュニケーション能力
- 医療知識や技術
- 緊急対応力
- 電子カルテの操作経験
- リーダーシップ能力
- 教育・指導経験
- 継続的な学習意欲
スキルや経験を書くことで、自分ができることを採用担当者にわかりやすく伝えられます。転職後も活用したいスキルや経験を記載して、職務経歴書の価値を高めましょう。
保有資格

保有資格の有無は職務経歴書において重要です。資格を記載すると、応募者の専門性やスキルが具体的に伝わります。採用担当者に対してのアピールにもなります。記載する資格の一例は下記のとおりです。
- 看護師免許
- 保健師免許
- 助産師免許
- 認定看護師資格
- 専門看護師資格
- 基礎看護技術認定証
- 臨床検査技師免許
- 介護支援専門員(ケアマネージャー)資格
- 精神保健福祉士資格
- 救急救命資格
保有資格は専門的な知識や技術があることを証明します。複数の資格を持っている場合、それぞれの資格がどのように役立つかを説明できると効果的です。
自己PR
自己PRは自分の経験や強みなどが、どのような形で発揮できるかをアピールする文章です。強みを活かして応募先にどのように貢献できるのか、過去の成果等を踏まえて説明します。
現職までの成果などは具体的な数字を使って説明すると、採用担当者が具体的にイメージしやすくなります。自己PRは、職務経歴書に書ききれなかった内容を伝えるのに最適です。自分を採用するメリットを理解してもらうために、最大限アピールをしましょう。
» 看護師向けの自己PRの書き方を解説!
【職種別】看護師の職務経歴書の例文

看護師の職務経歴書の例文を職種別に紹介します。具体的な例文を参考にすることで、どのように書けば良いのかがわかります。職務経歴書は自分の経験やスキルをアピールする大切な書類なので、各職種ごとの適切な書き方を把握しましょう。
総合病院の看護師の例文
総合病院の看護師は、多岐にわたる業務を担当します。総合病院の特徴は、患者数が多く、急性期から慢性期まで幅広い医療を提供する点です。総合病院での実務経験により、さまざまな経験を積むことができました。
急性期病棟では、病状が急変する可能性が高い患者が多く、迅速かつ的確な対応が求められます。主な職務としてはバイタルサインのチェックや投薬、点滴の管理などがあります。患者の状態を常に把握し、必要な医療処置を提供することで患者の早期回復に取り組みました。
ICU(集中治療室)では、重篤な状態の患者を治療するため、高度な医療知識と技術が必要です。医師や他の医療スタッフとの連携を通じて、最適な治療に取り組みました。
総合病院の看護師業務にはオペ室での補助業務もあります。手術前の準備や手術中の器具の受け渡し、手術後の患者のケアを担当します。手術がスムーズに進行するよう、細心の注意を払って業務を実施しました。
病棟では看護師としてのリーダーシップを発揮し、チームをまとめ、業務が円滑になるように務めました。シフト管理や業務分担、スタッフの教育なども経験しております。総合病院の看護師として働くことで、幅広い経験とスキルを身につけられました。得られた経験を活用し、キャリアアップを目指していきます。
訪問看護ステーションの看護師の例文
訪問看護ステーションの看護師としての経験は、患者の自宅で医療サービスを提供するために必要です。自宅で療養する患者にとって、訪問看護師は安心できる存在です。訪問看護師は患者の健康状態を観察し、必要に応じて医師や他の医療専門家と連携することで成り立ちます。
訪問看護師は患者のバイタルサインを定期的にチェックし、異常があれば即座に対応します。医師や理学療法士、ケアマネージャーとの連携も欠かせない仕事です。患者や家族に対して、病気の管理方法や日常生活での注意点を伝え、精神的なサポートも実施しました。
訪問看護師は、緊急時の対応能力も必要で、急な体調変化に対応するためには、判断力と医療技術が必要です。自己管理やスケジュール管理も重要で、1日の訪問スケジュールを効率的にこなす計画性も欠かせません。
訪問看護ステーションでの経験は、在宅医療の専門知識と実践力を養う場として価値があります。業務経験を通じて、患者と家族の生活の質向上に大きく貢献する自信があります。
介護施設の看護師の例文

介護施設の看護師の役割は、高齢者の健康管理と日常ケアの提供です。バイタルサインのチェックや投薬管理、服薬指導が主な業務です。施設利用者の健康状態を常に把握し、適切なケアをする必要があります。
介護施設では緊急対応も求められるため、医療機関へ即座に連絡できるスキルも必要です。健康状態のアセスメントとケアプランの作成を通じて、利用者1人ひとりに合わせた最適なケアを提供しています。療養環境の維持と衛生管理も看護師の重要な仕事の1つです。
リハビリテーションの補助も大切な仕事であり、利用者の体力や機能向上をサポートします。家族へのサポートと相談対応を通じて、利用者と家族が安心して生活できるように務めます。ケアスタッフとの連携や指導も必要となり、チーム全体で質の高いケアを実施しました。
保健師の例文
保健師は地域社会における健康支援や健康教育を行う専門職です。主に地方自治体の保健所や市町村の保健センターで仕事をします。住民の健康診断や予防接種、健康相談などを担当していました。
地域全体の健康を守るためには、個人の健康問題を早期に発見し、適切に対策することが必要です。乳幼児健診や高齢者の健康管理、母子保健活動なども欠かせません。医療機関や福祉施設と連携し、地域の健康問題を解決する役割もあります。
健康教育プログラムの企画や実施、メンタルヘルスケアに関する支援活動も行います。地域住民とのコミュニケーションが欠かせず、公共衛生看護の知識とスキルも必要です。
看護師が職務経歴書を書くときのポイント

ポイントを押さえた職務経歴書は、採用担当者に良い印象を与えます。職務経歴書を書く上でのポイントは下記のとおりです。
- 専門用語を正しく使う
- 誤字脱字をチェックする
- 履歴書との一貫性を保つ
専門用語を正しく使う
看護師の職務経歴書において、専門用語の正しい使用は重要です。専門用語を正しく使うことで、採用担当者に専門分野での知識や経験を明確に伝えることができます。
「バイタルサイン測定」や「フィジカルアセスメント」などの専門用語を使うことで、実際に行ってきた業務が伝わります。理解度の高さを示すには、一般的な言葉を使うよりも専門用語を用いることが効果的です。適切な専門用語の使用で、専門性を最大限に引き出す職務経歴書を作成できます。
誤字脱字をチェックする

誤字脱字のチェックは、職務経歴書の完成度を高めるために重要です。誤字脱字のチェックには、下記の方法を用いると効果的です。
- 時間を置いてから再度読み直す
- 文法チェックツールを活用する
- 声に出して読む
- 他の人に確認してもらう
- 専門用語や略語が正しいか確認する
- 同じ単語やフレーズの繰り返しを避ける
- スペルチェッカーを使う
- 長文を分割し、簡潔にする
誤字脱字を無くせるように、ポイントを押さえて確認してください。
履歴書との一貫性を保つ
職務経歴書と履歴書の内容は必ず一致させましょう。履歴書に「2015年4月から2020年3月まで〇〇に勤務」と記載した場合、職務経歴書も同じように記載する必要があります。
履歴書に記載した資格や学歴が職務経歴書と矛盾しないように気をつけましょう。一貫性を保つことで、採用担当者に信頼感を与えられます。採用担当者にネガティブな印象を与えてしまうので、必ず一貫性を持たせましょう。
職務経歴書の書き方でよくある質問

職務経歴書を書く上でよくある質問をまとめました。以下の内容を参考にしてください。
- 転職回数が多い場合の書き方は?
- 退職理由は書く必要がある?
転職回数が多い場合の書き方は?
転職回数がすでに複数回にわたる場合、どのように記載すればいいか迷う方は多くいます。転職回数が多い場合は、下記ポイントを押さえておくのがおすすめです。
- 各職場での役割と成果を具体的に記載する
- 転職理由をポジティブに表現する
- 継続的な学びやスキルの向上をアピールする
- 職務経歴書を見やすく、わかりやすく構成する
20代で転職回数が多いことは、書き方次第でメリットにもデメリットにもなります。ポイントを押さえて職務経歴書を作成すれば、転職回数が多い場合でもポジティブな印象を与えられます。
退職理由は書く必要がある?
退職理由は、基本的には職務経歴書に書く必要はありません。採用担当者は職務内容と実績を重視しています。ただし、どうしても退職理由を書く必要がある場合には、実際の理由がどうであれ、ポジティブな理由を記載しましょう。ネガティブな理由を書くと、採用担当者に良い印象を与えられません。
職務経歴書に記載しない場合でも、ほとんどの場合退職理由は面接で質問されるため、準備しておく必要があります。面接時でもネガティブには回答せず、ポジティブに転職理由を伝えましょう。
まとめ

看護師の職務経歴書を作成する際には、具体的な業務内容や成果を書くことが重要です。具体的に書くことで、採用担当者に自分の専門性と実績をアピールできます。
職務経歴書の誤字脱字チェックは怠らないようにしてください。基本が守られていないと、採用担当者にネガティブな印象を与えてしまいます。転職回数が多い場合でも、転職理由をポジティブに説明しましょう。前向きな印象を与えられます。
職務経歴書はポイントを押さえることで完成度が高まります。しっかりと職務経歴書を作り込み、転職成功率を高めましょう。
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